平成19年度 国際貢献プログラム
 ネパール学校建設支援・ストリートチルドレン支援プロジェクト2008
 

1 企画運営・主催 
   国際学習環境交流推進協議会
    (代表 坂元 昴  前文部科学省メディア教育開発センター所長)
   東海スクールネット研究会(特定非営利活動法人NPO申請中)
    (代表 後藤 邦夫 南山大学教授)

2 協力
   早稲田大学IT教育研究所

3 現地運営
   プモリ・トレッキング会社   Pumori Treks & Expedition 

4 国際貢献プログラムの内容
(1)はじめに
 2001年度から続けてきたネパール学校建設プロジェクトを今年度も継続して行いました。
 現在、我々は豊かな文明社会の恩恵にあずかり、インターネットの普及に代表されるIT社会を向かえています。日本国内の学校では、校内LANが整備されインターネットを日常的に学習に活用しています。
 しかし、ネパールの山間地には貧しい村がたくさんあります。小学校には電気も通っておらず、満足な学習環境が整っていません。そこには同じ小学生でありながらインターネット環境どころか文房具にも不自由している子どもたちがいるのです。また、都市部にはストリートチルドレンの姿を見かけ、その数は、カトマンズだけでも3万人と言われています。
 日本の小学生はネパールについての知識はほとんどなく、そこの同年代の小学生がどのような生活をしているのか、どのような学校生活をおくっているのかをまったく知りません。また、自分達が国際的に貢献できるとは考えてもいないのが現状ではないでしょうか。
 そこで、日本の学校で行われたネパールの小学校支援の為の支援物資をネパールにまで持って行く活動を通して、ネパールの人々、子どもたちと交流を持てば、同じ地球人としての自覚がさらに出てくるのではと考えます。ネパールの友達の学習環境を作るための小さな輪を大きく大きくしていく活動です。

(2)ねらい
・ ネパールの小学校を訪問し、現地の小学生や教職員、村人と交流を持ち、相互理解を図る。
・ 必要な支援物資を持っていき、現地小学校の学習環境の構築に貢献する。
・ 帰国後に現地校とインターネットを通して共同活動を行う為の基礎を築く。

(3)実施期間
平成19年8月20日(月)出発 8月30日(木)帰国

5 参加者
丹波 信夫
丹羽 敦
半田市立雁宿小学校
小牧市立村中小学校



6 活動の様子
 

文房具や募金を集めた村中小6年生

集まった文房具の一部

バンコク経由カトマンズへ

国内線の小型機でソルクンーンブ地方へ

街道を行く

バザールの賑わい

SHREE NAWA JAFGRIT小中学校
SHREE NAWA JAFGRIT小中学校

 カトマンズの近郊のSHREE NAWA JAFGRIT小中学校は、学校に行けない子が多く住んでいる地区に、9年前、地域の人々がお金を出し合って誰もが通える学校として建てたものです。
 いろいろな人々や団体の援助で、校舎はきれいになりましたが、教室が足らないので、高学年は朝6時〜10時、低学年はその後、勉強します。
 先生は15名ですが、給料は政府からは3人分しかでてなくて、地域の募金や、いろいろ団体からの援助でまかなっています。
 運動場もなく、通路のようなところで全校集会をしていました。日本の子どもたちが集めた鉛筆やノートは、とっても喜ばれました。また、募金は、教室を増やす工事の一部にあてるそうです。
 この学校では、青年海外協力隊のスギオカさんが、先生として協力していました。

子どもたちとともに

右端がスギオカさん

文房具と募金を渡しました

授業の様子

集会の様子

SWONA村の小学校
SWONA村の小学校へ

 山間部のSWONA村は、とても貧しく、トイレがある家はありません。また、学校の建物はありますが、お金がなくて、窓カラスやドアは一つもありません。文房具は子どもたちに渡されました。募金は、村に共同トイレとシャワーを作る費用にしたいとのことでした。

村へは、途中で車を降りて徒歩で

村の様子

村の子どもたちと

村長さんに、文房具を預けました

恒例 Holy Garden Boarding Schoolにて

帰国の途へ



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